『リディック』

原題:『The Chronicles of RIDDICK』
監督:デヴィッド・トゥーヒー
出演:ヴィン・ディーゼル
   ジュディ・デンチ
   コルム・フィオーレ
   ライナス・ローチ
   カール・アーバン   

公式サイトはこちら

水曜日はレディスディなので『リディック』観て来ました。
正解でした、ええ、1000円以上払う気にはならんかったです(笑)

え?この映画、「スター・ウォーズを越えた」とか言ってるの?
…廊下に正座しときなさい。(説教する気も失せた)

確かに迫力はあるし、コスチュームや船や武器のデザインも凝ってるし、CGは完成度高いし、そういう意味では凄い映画なのかもしれないけれどそれだけ、なんだよなー。
リアリティがない、ッて言うか。いや、しょせんサイエンス・ファンタジーなんだからそんなもん、って気もするけど、でも、やっぱり、そういうものがあった方が、‘厚み’ってものが出るんじゃなかろうか。蹂躙する側にもされる側にも、ほんとらしさ、が薄いんだよね。なんかTVシリーズのB級宇宙戦争もの並だったような。だからかなあ、なんか観てて緊張感が薄いの。アクションもねえ、痛そうじゃないの(笑)。

ストーリィは在り来たりながら、シチュエーションとしては私好み、のハズだったんだけどなあ、「孤高の一匹狼、最凶のお尋ね者が、自らの信じるものを守る為に、偽善の大儀をふりかざす帝国主義を壊滅させる」っていうお話だと思ってたんだけどなあ。
なんかちょっとぜんぜんハズしたぞ。
一番の要因は、肝心の主人公がちーーーっとも「悪人」でも「一匹狼」でも無かったこと、でしょう(笑)。
むしろ映画全体の中で最も善人だと思うよ、リディック。っていうか、「悪人と思われてるけど実は善人」ってキャラにしたいのかもしれないけど、それも失敗してるっぽい(笑)だって見るからに良い奴なんだもん(笑)
あと!「一匹狼」とか言うな!この寂しがり屋さんめ!(笑)あんた充分周りに‘仲間’が居るじゃないの!っていうか「一匹狼」の癖にペラペラ喋り過ぎだっつーの(笑)漢は黙って仕事しろ!(笑)。
台詞もだがナレーションもだ。なんであんなにキャラクターの内心を語るナレーションが入るんだろうなあ。とりあえずあのナレーション全部省けば、少しは孤高の一匹狼っぽくなっただろうになあ。

しかし「孤高の一匹狼」とはこの映画の場合、ピュリファイアさんの為にある言葉ですよ!(ネタバレのため反転してプリーズ)



以下ネタバレです…があんまり長いので隠してません。御注意!

たった独り、己の星を滅ぼした者の元で、周り中を、否、己の心さえ欺きながら、フューリア人としての誇りを片時も手放さず、只ひたすらに、「世界を救う者」の到来を、本当に来るかさえ判らないその時を待ち続ける。全てを託したひとふりのナイフをその者に手渡す、只それだけの為に。どんなに長かっただろう。30年の月日は。どんなにか屈辱的だったろう、己の心にも無い行いを為さねばならないのは。そしてどんなにか深い罪の意識が、そこにはあっただろう。
「フューリア人は決して戦いを諦めない」、そうエアリアルは言いましたが、それはピュリファイアのこの戦いにこそ、当て嵌まるんじゃなかろうか。
そして己の役目を果たした後は、己の為して来た罪、そしてリディックがこれから為すであろう罪と為して来た罪、恐らくは、ロード・マーシャルの為して来た罪さえ、その身に負って、自らの命でそのあがないを…。正しく、彼は浄罪師であった訳です。
悲壮感さえなく、淡々と、終始幽かな笑みを浮かべながらそれを行うピュリファイアの、なんと美しく強く儚いことか。彼こそが、この映画に於いての唯一の「一匹狼」だったと思いますよ、私は。
いやとにかく私、「成就を前に失われる命」に弱いもんで。ツボりまくりです。
はっ!ふと気が付いたんですが、ピュリファイアさん、それが非道な行いと知っていながら、「生き残りのフューリア人を捜す為」に、捕えた戦士たちをあの装置にかけてたわけでしょ?ロード・マーシャルを殺す為だけに、どんな非道な行いでもして来たわけでしょ?そして結局、彼がリディックを救い、ロード・マーシャルを倒させたわけでしょ?じゃあさあ、この場合の、「悪を倒すのは悪」の悪も、「ロード・マーシャルを殺すのはフューリア人」のフューリア人も、直接的にはリディックかもしれないけど、間接的にはピュリファイアさんのことを指してたんじゃなかろうか?とりあえず「悪」という面では彼の方がリディックよりその資格がありそうだ(笑)。
なんでロード・マーシャルはピュリファイアさんを殺さなかったんだろう。やっぱり綺麗だったからか(笑)ロード・マーシャル、女はぎょうさん引き連れておったが、正妻はおらんかったようだしなあ(笑)。
ところでピュリファイアさんが、ネクロモンガーの銀の装飾品を一つづつ外して、本当の己を取り戻して行くシーン!あれ、あれ、ちょっとむちゃくちゃ色っぽくありませんでしたかーーーー?!なんかもうどうしよう〜ってくらいどきどきしちまいましたよ〜!
おまけになんですか、「私がされたことを彼女もされる」とか言うな〜!なんか他の事想像しちゃうからー!(汗)

判んなかったのは‘フューリア人’の設定なんですが、だってリディックとピュリファイアさんじゃ余りにも違い過ぎるじゃないですか(笑)。リディックの有り得ない程の強さとか闇でも見える眼とかはフューリア人だから、って設定なんでしょ?じゃピュリファイアさんも実は強いの?(笑)わー、あれで実はすんごい強かったらむちゃくちゃツボだなあ!今でさえ充分ツボってるのに(笑)そういえば、皆が転げ回って逃げてるあの灼熱地獄なかで、片手をかざしただけで耐えてたしなおかつその状況で片手でリディック軽々と引き摺ってたんだから、その可能性はあるなあ(笑)。あの銀の装飾品を外した後に、「あー、やっとこれ着けられる♪」とかってガッショーン、ってすげー厳ついナックルとか着けて(笑)「さあ行こうか!」とかなったらむちゃ嬉しかったのに(笑)(もうそれ『リディック』ぢゃありません)。

しかし美しかったなあ、ライナス・ローチさん!表情も立ち姿も台詞回しも仕種も全てツボった。彼のためだけに1000円払った気がするよ(笑)。
とにかく私この映画でライナス・ローチさんにハマり直しました、っていうか深みにハマりました。(事故、ぢゃなかった自己申告)
カール君は弄られキャラ以外の何者でも無かった(笑)。奥さんに弄られ、ロード・マーシャルに弄られ、ピュリファイアさんに弄られ(笑)。君は何の為に居るんだ(笑)。
あ、なんの為に、って言えば、エアリアルはいったいなんの為に居たんだ??ジュディ・デンチを無駄遣いするなよ!(笑)

…この話、もしかして、続くの??サーガ、とか言ってるし…

追記:
え?!ライナス・ローチさん、『バットマン・ビギンズ』でブルース・ウェインの父親役するの?!ってことはなんですか、マイケル・ケインさん(@アルフレッド)がライナス・ローチさんにお仕えしてたことになるの?!わー、そんな、そんなー!(悶)(何)
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by radwynn | 2004-08-12 12:02 | Movie
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