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ドキュメンタリー2本立て

『デープ・ブルー』と『ベジャール、バレエ、リュミエール』。

『デープ・ブルー』
幾ら金を積まれても絶対深海には行かないぞ、と。
なんかやつら太陽を必要としないモノ達とは金輪際判り合え無さそうだ。有り得ないって、その形状、その器官。
サメも意思疎通が図れなさそうで御遠慮願いたいんですが。シュモクザメの大群なんて背筋が凍るよ!
でもってやっぱりシャチは海洋の大型猫科動物だと思います。あの貫禄あの勇姿。そしてなんだか「ギリギリのスリル」を求めてるんじゃなかろうかとさえ思える海岸での狩や徹底的な追跡型の本格的な狩。ゲームと仕事の両方を楽しんでいるかのような。
マグロの脅威的なスピードとカツオドリのあまりに機能的な翼に驚愕。水中に突入する瞬間の形状がまるで最新鋭の戦闘機が急降下に備えて可変翼の形状を変換するかのような。いや逆か、自然の手になるかの美しき機能を、人の手が真似ただけなんだ。
自然界は機能美に満ち溢れているんですよね。
思ったより‘怖い’と思ったのが、大海原を往くシロナガスクジラを上空から撮影した映像。この距離で、この広さの中に、あの大きさ。その巨大さに、背筋かぞくぞくしました。
BBCのTV番組用のフィルムを再編したんですね。ところどころ、見た事のある映像があったような気がします。

『ベジャール、バレエ、リュミエール』
人の身体は自然の造り主と同じ手が作ったものであるならそれは自然と等しく美しい。それを素体として造る‘舞’は、芸術と呼ぶに相応しい。彫刻や絵画と異なり、確固たる固体として残存しないその‘美’は、だからこそ美しく、造る者演ずる者にとっては残酷だ。たとえ撮影と言う方法をとってさえ、そこに残されるのは残像でしかない。それは‘記録’ではあるが、バレエという美しさそのものでは有り得ない。
しかしこの人から「バレエ」を取ったら何も残らないのだよな。なんて羨ましくて哀れなんだ。


みなみ会館で2本続けて見てから、「子馬亭」(仮・新)で夕飯。ケイジャン・チキン旨過ぎー!
by radwynn | 2004-09-08 23:34 | Movie
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