『フランチェスコの暗号』(上・下)

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イアン・コールドウェル&ダスティン・トマスン 著
柿沼瑛子 訳
新潮文庫

1497年、ローマ郊外の教会に二人の使者が送られた。彼らはさる貴人からの手紙を携えていたが、禁を破って盗み読んだことが貴人の逆鱗にふれて処刑された。そして、1999年のプリンストン大学。4年生のポールはルネッサンス時代の古書を主題に卒論を書いている。彼はその謎に満ちた書物の著者こそ、500年前のローマの貴人だと信じていた。
先輩の大学院生の不審な死にもめげず、古書『ヒュプネロトマキア・ポリフィリ』の秘密を解く糸口を掴んだポールは研究に没頭する。しかし、最後の暗号を解読したと思いきや、彼の周辺でまたもや悲惨な事故や殺人事件が起こる…

えーと。
この本の主題はあたかも「古書の謎を解読する」こと、であるかのようでありますが。
いや、違うぞ。絶対違うぞ。これを‘青春群像’と人は言うのだろうか。いやしかし。もう、お前らえーかげんにせんかー!と、本を投げたくなる事が幾度あったことか。
しかもあなた。プリンストンでっせプリンストン!
ええ、私がこの本を手に取ってしまった最大の、そして本当の理由はそこにあったりしましたさ。プリンストン大学の学生寮で繰り広げられるむさ苦しいまでの愛憎劇。かてて加えて、父子もの!
ちょっともうどういしたらいいんですか、蝙蝠坊ちゃまったらあんなところに!っていうかあんなところでトミーの旦那と知り合ったのね?!そうなのね!?と突っ込みを入れまくりたくなる今日この頃。
えー、やや話が逸れましたな。元に戻して…って、元に戻しても結局はおんなじなんだよー!なんなんだお前ら、ほんとに女<学問、恋人<(同性の)友人、なんだなあ。まあ、主人公のトム(トーマス!主人公の名前はトーマスだったんだよ)とポールが特にその傾向が著しいわけなんだけど、ほんと、トムもポールも、愛されてるんだよなあ…
友人代表医学生のチャーリー(とにかく二人を守り抜くのが俺の生き甲斐だ!)は、きっとSバさんの好みだと思うんだよな、私(笑)
あ、‘謎の解読’ですか?いや、目新しい事もなかったですよ。‘謎’そのものも別に衝撃的でもなんでもなかったし。だからこれは「青春小説」なんだってば(笑)
‘古書の謎解き’は『ダヴィンチ・コード』に任せた!(笑)
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by radwynn | 2005-05-07 17:21 | Book
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