ピーター・ウィムジィという人

ドロシー・L・セイヤーズ「ピーター卿シリーズ」
主人公ピーター・デス・ブリドン・ウィムジー卿のプロフィール

1890年、デンヴァー公爵の次男として生を受ける。
幼い頃はひ弱で内向的、長じるにつれ読書と音楽に熱中する。
イートン校を経て1909年オックスフォードへ進学、イートン在校中にクリケットの才能を見出され一躍人気者に。またこの頃彼をパリに遊学させワインとおしゃれ、女性の扱い、紳士としての作法を教えたのは母方の叔父だった。オックスフォード在学中に父であるデンヴァー公爵死去。(デンヴァー公爵は長男のジェラルドが継承)
第1次世界大戦勃発後軍役に就きフランスで功績を上げるも、帰国した彼に届いたのは若気の至りで思いを寄せていた美人の結婚通知、失意の彼は再び戦場へ。
ドイツ軍に対する諜報活動で活躍するが、1918年、ドイツ軍の爆弾にやられ、その後2年間、強度の神経衰弱に悩まされる。この症状はこの後も時々彼を悩ませることになる。
軍隊時代に彼の部下の軍曹であったバンターを執事にして、ピカデリーのグリーンパークの真向かいのフラットに居を構え世捨て人のような生活を送るが、1921年、ある宝石盗難事件の検察側の証人として法廷に立って以来、「貴族探偵」としてその名を知られるようになる。その後親友となるパーカー警部とはこの時の捜査がきっかけで知り合った。
現在の趣味は稀覯本蒐集と、素人探偵。酒と葉巻の趣味は貴族としての嗜み以上。素晴らしく趣味のいい図書室に置いてあるピアノを時々嗜む。
所属クラブは<マールボロ><エゴティスト><ベロナ>、一番のお気に入りは、<エゴティスト>らしい。
5'9"、やや後ろに傾いだ額、明るい金髪、ひょうきんな気味のあるグレーの瞳、少し皮肉な感じに垂れ下がった瞼、尖った頬骨、特徴的なのは顔の真ん中に見落としがたく聳える鼻。モノクルを愛用し、華奢な手には常にステッキ。
何処をどうとっても間違え様の無い完璧な貴族、仕種も物腰も言葉遣いも。但し、喋りだすと皮肉っぽい軽口や古典からの引用を交えて饒舌。
心に傷を持つ割にはその反動かかなり楽天家でお茶目(饒舌とこの気質は母デンヴァー先代公妃譲り)でありながら時に「犯罪捜査を楽しむ」という行為に罪の意識を感じる、など、真摯で繊細な面も持ち合わせる。

マーヴィン・バンターは軍曹上がりにしては完璧な執事。むしろ元貴族に仕える執事で軍役に就いた後再び執事としてピーターに仕えた、って感じ。でもって本当にピーターのことを大事に思っているのが伝わってくる。軍隊時代の悲惨な体験のことも熟知している(多分その場に一緒に居た)ので、発作が起こったときも迅速に的確に対処できるのが心強い。趣味の写真と持ち前の如才なさを駆使して主人ピーターの捜査に協力。
ピーターを呼ぶ時の呼称は「御前」。

スコットランドヤードの警部、チャールズ・パーカーは大学は出ているものの中流階級の出で現在はロンドンの安フラット住まい。正真正銘の貴族で大富豪であるピーターとの間に本当の友情を育んでいるのはこの時代むしろ珍しいといえる。その事実からも、パーカーが身分・貧富の差に囚われない平らな心の持ち主であるとこが判る。貴族らしく自由奔放で突拍子も無いことを考え付き行動するピーターに比べ、パーカーは慎重派で時々それをピーターに揶揄される。

ピーターはバンターとパーカーに全幅の信頼を置いており、また2人もピーターをまるで守護天使のように守っている、というのが、第1作『誰の死体?』読了後の印象。
さて誰をキャスティングするかなあ。バンターは剛い黒髪、って記述があったなあ。
今んとこ、ピーターは、エリック・ストルツの若いときとかどうだろう、って思ってるんだけどね。うーん。あの饒舌さと皮肉っぽいお茶目さは、ポール・ベタニーっぽくもある…(全然タイプ違うやん、ってのはこの際置いといて)容貌の記述に忠実、ってことになると、ちょっと若いけどリー・イングルビー君なんかどうだろう…ちょっと若すぎるなぁ。
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by radwynn | 2005-09-14 09:58 | Book
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