原題:「Secondhand Lions」
監督:ティム・マッキャンリーズ 出演:マイケル・ケイン ロバート・デュヴァル ハーレイ・ジョエル・オスメント 今週一杯でウォルター少年の夏の休日が終わってしまうので、レディースディに見に行きました。 14才のウォルター少年は、父親を知らない。母親は次々と男を作ってその度に彼は邪魔者扱い。孤児院に預けられたこともあった。 ある夏の日、母親は彼を車に乗せて、言った。 「今年の夏は、‘伯父さん’の家で過ごすのよ!きっと素敵な想い出になるわよ!」 そしてテキサスの片田舎の古びた家に住む、2人の‘変人’に彼を預けると、母親はさっさと姿を消した… いやー、御涙頂戴ものかと思ってたらあなた、「本物の男たちの絆と人生」のお話じゃありませんか! 邦題だと少年がメインですが、原題をみると正に爺2人の物語ですよね。しかしこの邦題は好きです。良く考えてあると思う、特に‘夏の休日’は。この言葉から産み出されるそこはかとない郷愁感と一抹の寂寥感が、たしかにこの映画にはあるから。 しかし、しかしですね!それを踏まえて、その上に成り立つこの物語は、ですね!爺のタッグ大暴れ!な訳ですよ!冒頭からしてアホで素敵! そしてとりあえずみんなハブに惚れるのか(笑)。いや、惚れるけどな!判るけどな!しかしウォルター少年の想像力の翼の賜物だとはいえ…ガースの‘白馬の王子様’はハブなのかよ!(笑) メインの3人が皆、‘名優’なので、とんでもない話の割に「もしかしたらそんなこともあるかも」とか思えちゃう。あ、むしろ「そんなこともあってもいいじゃないか!」「っていうかあってほしい」かな。説得力のある演技って、こういうのをいうんだなー、と、見終わってから思う。見てる間はそんなことも考えないで見れる。 爺様2人、っていう設定も素敵だなあ、これが中途半端な年の男だったらぜんぜん良く無いよなあ。うーむ、やっぱり男は老境に入ってからが勝負だなあ(何それ)。 以下ネタバレ反転してプリーズ ラストは、あれは心中だよね。いや、そんなしめっぽい言葉は使いたく無いな。2人で新しい旅に旅立って行った、んだよね。ガースには判ってたよね、ハブが何をするつもりか。ハブには判ってたよね、ガースが喜んでついて来ることが。保安官の「男らしく逝った」って言葉に、思わず、ウォルター少年と一緒に泣き笑いしそうになったよ。
by radwynn
| 2004-08-05 09:17
| Movie
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